宣伝会議コピーライター養成講座基礎コースに通った感想と通いたい人へのアドバイス。

画像:宣伝会議コピーライター養成講座ホームページより

コピーライターって短い言葉を考えるだけでお金貰えるなんて超楽な仕事じゃん。

というバカ過ぎる動機で27歳の終わり頃に(現在35歳)栃木から上京して直ぐに

”宣伝会議コピーライター養成講座基礎コース”に通った事があります。

無知って本当に怖い、広告業界の”こ”の字も知らない栃木の田舎者が

コピー書くのなんて簡単でしょ?っていうノリで通い出しちゃうんだもの。

その後講座に通ってすぐに何も知らないヤバさに気が付くわけです。

僕が講座に通った2010年98期の情報になります。現在の講座の内容と
異なる部分あるかと思いますので参考程度にして頂ければなと思います。

なぜコピーライターに興味を持ったのか

僕がなんでコピーライターに興味を持ったかというと、
地元の栃木では工場などの製造業で単調な作業をする仕事をしてきたので
自分の個性を出せるような仕事をしてみたいと思ったからでした。

色々と調べる中でコピーライターという仕事が
一番手っ取り早くできそうだなと感じ興味をもちました。

今思えば非常に安易な考えで恥ずかしい限りです。

宣伝会議コピーライター養成講座とは?

簡単に言うと、広告業界のプロの人達からコピーの事を学べる講座です。

僕が通ったのは、コピーライター養成講座基礎コース
基礎コースの他にも、上級コース、専門コースがあります。

基礎コースを修了した人がその後、上級コースや専門コースに進むといった流れになります。

宣伝会議ホームページ icon-external-link 

平日クラスと土曜日クラス

コピーライター養成講座基礎コースには2つのクラスがあります。

  • 平日に通うAクラス
  • 土曜日に通うBクラス

Aクラスの人数は約80人、Bクラスの人数は約110人程度でした。

講座は1コマ2時間で、
平日のAクラスは平日の2日間に分けて2コマを受けます。
土曜日のBクラスは土曜日に2コマを受けます。

講座は全部で40コマあり、期間は約半年間になります。

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有名な講師陣

広告業界に疎い僕は最初名前を聞いただけでは知っている人なんてほぼいませんでした。
講座を受けるにつれて、「あの広告を作ったはこの人か!」と徐々に凄さに気が付いていきました。

主な講師陣

  • 仲畑貴志
  • 野原靖忠 氏
  • 一倉宏 氏
  • 谷山雅計 氏
  • 中島信也 氏
  • 石川英嗣 氏
  • 黒須美彦 氏
  • 石井克哉 氏
  • 富田安則 氏
  • 石井昌彦 氏
  • 溝口俊哉 氏
  • 松下武史 氏
  • 呉 功再 氏
  • 渡辺潤平 氏
  • 宮澤節夫 氏
  • 岩永嘉弘 氏
  • 林 尚司 氏
  • 椎名昌彦 氏
  • 秋山具義 氏
  • 小西利行 氏
  • 佐倉康彦 氏
  • 大岩直人 氏
  • 吉澤 到 氏
  • 高崎卓馬 氏
  • 加藤健吾 氏
  • 山本高史 氏
  • 佐藤尚之 氏
  • 島田浩太郎 氏
  • 黒田秀樹 氏
  • 白士謙二 氏
  • 杉山恒太郎 氏
  • 箭内道彦 氏
  • 前田知巳 氏

毎週課題が出る

ほぼ毎週課題がでました。
キャッチコピーを書くだけではなく、ボディコピーを書く課題、CMを考える課題など
僕にとっては毎度毎度難易度が高く毎週頭を悩ませていました。

出題された主な課題

  • 「双眼鏡」をもっと売るためのキャッチフレーズ。
  • 離婚経験の「バツイツ」に代わる、明るいネーミング。
  • 妊娠花嫁の「できちゃった婚」に代わるポジティブなネーミング
  • どこでもドア2010についてのボディコピー
  • 漫画をもっと読んでもらうためのキャッチフレーズ
  • 味の素 パルスィートカロリーゼロのラジオCM(20秒)
  • あなたが最近気になったインタラクティブな広告を答えて下さい
  • 日本の航空会社のタイ便の赤字をどう回復させるか
  • 煙も炎も出ないたばこ「ゼロスタイル・ミント」のキャッチコピー
  • 駅のコンビニ「NEWDAYS」のキャッチコピー
  • 明治のキシリッシュ「息をきれいに」のCM(15秒)
  • 自分が好きな人を3人Twitterで褒める
  • 青森へ行きたくなるCM(30秒)
  • アセロラドリンクのCM(15秒)
  • 「スイートテン・ダイヤモンド」のキャッチコピー
  • 介護福祉士になりたい人を増やすキャッチコピー

少人数クラス

講座が進み後半になると全体で約110人いる1クラスをを3クラスに分けます。
各クラスには講師が2名いて自分が受けたいなと思う講師のクラスの希望を出してクラス分けが行われます。

自分が選んだクラス以外でどんな内容の講座をやっているのか
どんな課題が出たのかなど非常に気になるところで、
講座で色々な人と仲良くなって横の繋がりがあると
情報交換ができるので色々な人と仲良くなっておくことをお勧めします。

金の鉛筆

課題で良い評価を得ると”金の鉛筆”という物が貰えます。

この金の鉛筆を貰うために皆頑張って課題に取り組むわけです。

金の鉛筆を沢山貰えていると、あの人凄いなと一目置かれるようになります。

僕は少人数クラスになった時に貰ったことがあります。
少人数クラスでは全体の講座よりも人数が減るので比較的貰いやすくなるのですが
やっぱりそれでも貰えた時はとても嬉しかったのを覚えています。

年齢層と、どんな人がいたか

僕が通っていた98期の土曜日クラスは半数くらいが学生で他は社会人でした。
年齢は20代中盤から30代前半の人が多かったと思います。

最年長で40代前半くらいの男性がいてその方はデザインが本業で
デザインに関わるコトバも学んでみたいとこの事で通っていました。

僕なんか広告業界の”こ”の字も知らないような人間だけど、
周りを見渡せば、博報堂や電通に勤めている人もいたりして
自分はここにいて良いのか?という場違い感を凄い感じていましたね。

通っている人はほぼ都内に在住か東京に近い場所に住んでいる人だけど、
中には静岡から通っている学生もいました。

そしてさらに驚いたことに一番遠くから通っている人は北海道から通っていました。

講座に半年通うために一体いくらの交通費、宿泊費がかかったのだろうか。

1回目の講座と課題

講座に通って1回目の講座と課題はとても印象深いものでした。

講師は谷山雅計さんで、課題は、「双眼鏡」をもっと売るためのキャッチフレーズだった。

僕は初めての課題という事もあり意気揚々と書いたコピーを提出した。

いざ第1回目の講座が始まり課題についての説明がされた。

谷山さんがダメなキャッチコピーの例をいくつか説明した。

  • 視力8.0の世界をあなたに
  • のぞけばどこでも最前列
  • ステージの上のあの人に近づく方法

上に挙げた3つのコピーはなぜダメかと言うと、
双眼鏡を使えば遠くの物が見えるというのは当たり前で誰もが知っている事であって
言い方を変えて双眼鏡の描写をしているだけなのである。

僕は見事にダメなキャッチコピーを書いていた。

ではどういったコピーが正解なのか?

”良いコピーというのは解決”

だという事です。

例としてはこんなコピー

地震の備えに双眼鏡

双眼鏡を防災グッズの一つとして提案しているわけです。
(※すべてのコピーにこの考えのパターンが当てはまるわけではないです)

この課題で評価されていた人のコピーをいくつか紹介します。

  • 充電要らずの防災グッズ
  • 世界遺産にはなかなか近づけないから
  • マッサージ機をプレゼントした去年より、じいちゃんが元気になった。

このようなコピーが評価されていました。

コピーに関して全く無知だった自分にとって第1回目の講座は
とても印象深く学ぶ事がとても多いものでした。

全く通用しない

僕は自分で自分の事を普通の人よりも面白い発想や
考えができる方じゃないかと思っていた。
(今思うととても恥ずかしい)

それはなぜかというと音楽を少しかじっていた事だったり、
友達の結婚式で流す映像を作ったりした事があったりと
多少器用なんじゃないのかなと自分で思っていた。

だからキャッチコピーを書くという事においてもそれなりに器用に
できるんじゃないのかな、なんて思っていた。

しかし現実はそんなに甘くはなく僕の考えなんて所詮井の中の蛙であって
そんな考えは講座に通い出して直ぐに打ち砕かれた。

自分が考えそうな事なんて大抵は他の人も考えつくし、
もっと面白いこと考えつく人なんて沢山いるという事を思い知った。

通いたいなと思っている人へのアドバイス

僕は結果コピーライターになっていないし広告の業界へも進んでないけど
講座にこれから通いたいなと思っている人に多少アドバイスできることもあるので
多少でも参考になればなと思います。

土曜日クラスがお勧め

講座には平日クラスと土曜日クラスがあります。
僕が通ったのは土曜日クラスで僕的にはお勧めは土曜日クラスです。

なんでかと言うと講座が終わってから親睦を深める為に飲み会が開かれる事が
多々あるんですが、平日クラスだと飲み会があまり開かれないし次の日も平日なので
スケジュール的にしんどいという事があります。

(平日クラスの人が平日クラスは飲み会があまり開かれないと言っていた)

飲み会に参加する事で皆と仲良くなれて情報の交換や共有が出来て
とても良い場所になるかと思います。

単純に気の合う友人ができるというのも良かったですね。

なので土曜日クラスの方が親睦が深まりやすいし次の日が休みだし
スケジュール的に良いかと思います。

無理のない程度に飲み会に参加することをお勧めします。
ちなみに僕はお酒が全く飲めないけど参加してました。

飲み会に講師が来る事がある

飲み会にたまに講師の人が講座終わりでそのまま参加するなんて事もあります。
コピーの事、業界の事を色々と聞くチャンスなのでコミュニケーションが上手い人は
積極的に絡んで行ったら良いかと思います。

(僕にはそんなスキルはございません)

人によっては自分から講師の人に個人的に課題を出してくださいと課題を貰いにいったり
自分の書いたコピーを評価してくださいと、自分の作品集を見せたりしている人もいました。

まとめ、コピーライターになれるかは結局は自分次第

僕はコピーライター養成講座に通い終わった後も公募の賞などに応募をしたり
してたけど自分がコピーライターに向いているのかどうかと徐々に気持ちが下がっていき
公募に応募する事も少なくなりコピーライターになりたいという気持ちが自然と無くなっていきました。

積極的に横との繋がり、講師との繋がりを持つ人にはとても便利な場所になる事は間違いないです。
宣伝会議の事務局の人も就職に関してなど相談したければ個別で時間をとって話を聞いてくれます。

講座で友達になった大学生は自分から講師の人に個人的に課題を出して貰うなどして
かなり積極的に行動を起こしていました。

そんな風に積極的に動いていた彼はその後コピーライターになりました。
僕のような軽い気持ちではなく彼のように絶対になるんだという強い気持ちを持った人は
この講座に行く意味、利用する価値が充分にあると思います。

この講座に通ったから絶対にコピーライターになれるという事ではなく
コピーライターになった僕の友人のようにその人のなりたいという思い次第だという事です。

通うかどうか考えている人に少しでも参考になれば幸いです。

 

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