友達に60万円の借金をした話。僕は友達に命を救われた、人生を救われた。


僕は友人に借金をした事がある。

その額なんと、60万円。

とんでもない大金だ。

もし、

友人からお金を借りる事ができなかったら、
僕は一体どうなっていたのだろうか?

きっと人生が色々と狂って終わっていたことだろう。

今頃生きていなかったかもしれない。

借金をするまでの経緯

簡単に言うと仕事を選り好みしていたが為に仕事が決まらず、
無収入の期間が長引いてしまったのだ。

甘えであり、自分のダメ人間っぷり、クソったれた部分により
そんな自体を招いてしまったのである。

自業自得である。

これに関して何も言い訳することなんてない。

仕事は派遣社員で探していたのだけど面接まで進む事もなかなか難しく
やっと辿り着いても落ちるといった感じだった。

なんでも良ければ早々に決める事もできたのだろう、
例えばコンビニのバイトでもなんでも。

でも、仕事が決まったとして、
ある程度の給料でないと決まった後の生活が辛い。

だから、

ある程度は条件が良い仕事に就きたかった。

そんな思いからあれよあれよと仕事が決まらず、
時間だけだ過ぎていってしまったのである。

選べる状況ではないのに。

そうしているうちにどんどんと貯金は無くなっていき、
気が付けば底をつくという状況になってしまった。

友人について

お金を借してくれた友人について紹介しておきます。

因みに複数の友人から借りたのではなく、
お金を借りたのは一人の友人からである。

彼との出会いは中学校時代で、同じサッカー部に所属していた。

中学校時代は一緒に遊んだりするような仲ではなくて、
大人になり20代の後半頃から仲良くなった。

現在、一番合う頻度が多い友人であり一番なんでも語り合える友人であり
友人というか親友である。

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友人しか頼れなかった

貯金が底をつきどうにもこうにもなくなった時に、
一番に思い浮かぶのはやっぱり家族だった。

家族といっても僕の場合は少し訳ありで両親は26歳頃に離婚しており、
その際に両親とは関係を断っている。

普通なら両親に頼るところだがその選択肢は僕にはなかった。

妹は僕が栃木から東京へ出てから全く連絡をとっていなかったし、
いきなり連絡してお金貸してとも言えるわけがないので無理だった。

残ったのは姉だけである。

姉とはたまに連絡をとっていたので相談してみたが
姉は姉で結婚して家庭を築いているのでやはり無理な話だった。

その結果、

いつも会っている友人に相談し、借してもらえることになった。

最初は10万円だった

友人に事の事情を説明し10万円あれば1ヶ月ギリギリ生活していけるので
友人から10万円を借して貰った。

友人は嫌な顔、一つせずに貸してくれた。

本当にありがたかった。

ただただ、感謝しかなかった。

罪悪感を凄く感じた。

借金を重ねてしまう

とっとと仕事を探して友人に速くお金を返さなければという
思いとは裏腹に仕事はなかなか決まらなかった。

その結果、何度も彼にお金を借りる事になってしまった。

本当にクソったれのダメ人間である。

上手くいかない連鎖にハマってしまったような、
焦れば焦るほど上手くいなかない日々だった。

この頃の僕は精神的にかなりやられていた。

全ては自分が悪いのは勿論分かってはいる。

今回は上手くいったと思う面接でも結果はダメだった…。

そんな日々が続いた。

クソったれのダメ人間の僕は友人に何度もお金を借りることとなり

最終的に60万円まで借金をした。

友人の言葉

友人は僕に60万円という大金を貸しておきながら、
ただの一度だって僕に返済を「早くして」と催促したことは無い。

「利子を付けて返して」なんて言われた事もない。

それどころか、

段々と残りの返済額が減っていくのを見て、
なんだか寂しいな~なんて言ったりする。

そして、

「なにかお金必要だったりしない?貸そうか?」

なんて言ったりする(もちろん冗談で)

そんでもって、

僕がお金を返す際は、「ありがとう」なんて言ってくる。

ありがとうを言うのはこっちなのに。

そんな命の恩人である彼が言った言葉でとても印象に残っている言葉がある。

今こうやって繋がりがあって、

自分がお金を貸せる状況にあるってことは、

何か縁があるってことなんだと思う。

だから、助けさせて。

なんて優しく大きな器なんだろう。

友人のその言葉に、感謝と、申し訳ない気持ちと、情けない気持ちとでいっぱいだった。

僕は彼にお金を全額返済する事は勿論だが、

他に一体何を返せるだろうか、

感謝してもしきれないこの恩をどう返せばよいのだろうか…。

 

彼はとてもしっかりしているので、

僕なんかが何かの助けになるなんて事は無いのだけど、

彼が今後の人生で何か困った事があったら、
助けになってあげられるようになりたいと思う。

多分そんな事はないんだけども…。

現在

2018年、5月現在、60万円あった借金は残り15万円まで返済した。
年内で全額返済の予定である。

コツコツと返済してきて思う事は60万円というお金がどれだけの大金かという事。

そして、こんな大金を貸してくれた友人に改めてただただ感謝しかない。

友人がいなかったら…

彼がいなければ僕は間違いなく死んでいただろう。

命的にも、人間的にも、社会的にも。

色んな意味で死んでいた事だろう。

間違いない。

人生が終わっていたと思う。

借金をする人ってなんてダメな人だろうと思っていたけど
いざ自分が経験してみて分かった。

人が落ちていくのなんて簡単なんだなと、
小さな歪がやがて大きな歪となって気が付いた時にはもう手遅れになってしまってる。

僕は幸運にもなんとかギリギリのギリッギリで友人に手を差し伸べられて助かった。

闇金ウシジマくんという漫画を少し読んだことがあるけど

もう、全然笑えない。

漫画の中の人たちみたいになる可能性があったと思うと全然笑えなくて怖すぎた。

最後に

昔、僕はある友人にお金を貸した事がある。

60万円なんて大金に比べれば全然少な過ぎる額だが、
結局友人からお金は帰ってこないまま連絡がつかなくなった。

悲しいけど、僕と友人の関係は終わった。

僕は60万円を貸してくれた友人を裏切りたくないし、
今後も人生の友として共に過ごしてゆきたい。

だから絶対にきちんと返す。

人生というのは本当に分からないもので中学時代に
全く仲が良かったわけでもない人が時が流れて命の恩人になったりする。

普通に考えて60万円なんて大金を誰かに貸せますか?

貸せないです、普通は。

だけど友人は僕を信用して貸してくれた、
その信用を裏切るわけにはいかない、裏切りたくない。

もう二度とあんな日々を過ごすのは絶対に嫌だし、
お金で困るなんて事も絶対にしたくない。

友人に迷惑をかけるという事もしたくない。

したくない経験だったけど、沢山学んだ。

友人の大切さ、ありがたさ、自分の愚かさ、未熟さ、お金の大切さ、
あんな事にならないように日々頑張らないといけないという事を。

感謝してもしきれない友人への恩をいつか何かで返せれたらなと思う。

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