日本人初のプロゲーマー梅原大吾さんの自伝
『勝ち続ける意志力』の要約と感想です。
何かをがんばっている人、
何かに取り組んでいる人にぜひ読んで欲しいと感じました。
モチベーションが上がらなかったり、
くじけてしまいそうなとき、
梅原大吾さんのものごとに取り組む姿勢や考え方を参考にすれば
きっと打開できるはずです。
目次
梅原大吾とは
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画像出典:梅原大吾オフィシャルサイト
日本人初のプロゲーマーでありゲーマー界のパイオニアです。
海外ではThe Beastの名前で呼ばれており、
数々の対戦型格闘ゲームの大会を制してきました。
彼がいなかったら間違いなく日本のゲーム界はここまで
発展していなかったでしょう。
梅原さんが取り組んでいるゲームはストリートファイターというシリーズで、
その歴史は2018年で30年にもなります。
17歳で世界一の称号を手に入れますがまだ当時はプロゲーマーなどない時代で、
その後はゲームの世界から離れてプロの雀士を目指します。
しかし、プロ級の腕前になるも雀士を目指すことを止めて、
その後は勝負とは一切かけ離れた介護士として働きます。
介護士をしていた頃に友人から誘われて久々にゲームセンターに足を運び、
またそこからゲームの世界へと戻りプロの格闘ゲーマーへとなるのでした。
プロゲーマーとは?
世の中のプロゲーマーに対しての認知度はまだまだ低いのが現状です。
「プロゲーマーってなに?」
「ゲームしてお金貰うって楽な仕事じゃない?」
なんて思っている人が大半なんじゃないかと思います。
プロゲーマーの世界に密着したドキュメンタリー映画
『リビングザゲーム』の予告編をちょっと観て欲しいです。
▼リビングザゲーム
プロゲーマーの世界はとても過酷です。
新しい若い選手もどんどん出てくる中、
勝ち続けるというのはとても難しいことです。
(一般的に若い人の方が反応速度が良いとされています)
そんな中ずっとトップであり続けるということが梅原さんの凄さを物語っています。
勝ち続ける意志力
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ゲームのことは分からない興味がないという人でも大丈夫です。
本の帯にも書いてあるようにこの本は人生の攻略本と言えます。
何かに取り組んでいることがある人にはきっと通ずることがあります。
それはなんでも当てはまります。
勉強、仕事、好きなこと、etc
目標に向かって取り組んでいることがある
全ての人にとってきっと参考になる内容です。
圧倒的な努力
突出した才能の前では、ちょっとやそっとの努力など簡単に吹き消されてしまうのだ
梅原さんが小学生時代の夏休みに日本国憲法前文を覚えるという宿題がでたそうです。
その際に梅原さんの姉が試しに暗記してみると3回読んだだけで丸暗記してしまったそう。
この経験から才能のある人間に対して勝つには、
圧倒的な努力をしなければならないと悟ったそうです。
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安易な裏技は使わない
遠回りすることでしか手に入れることのできない強さがあると信じているからだ。
この言葉を読んだときにイチローの、
『遠回りすることが一番の近道』という言葉を思い出しました。
一流の人の考えというのは共通しているのだなと感じましたね。
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この言葉はとても励みになりますね。
結果を受け止めて分析する
勝敗には必ず原因があり、結果は原因に対する反応でしかない。
梅原さんは普段からものごとを分析することが好きで、
あるとき、あまり繁盛していない定食屋に入ったそうです。
「なんでこの店は潰れずに経営できているのだろう?」
と、考えたところ向かいに八百屋があり注文を受けてから
野菜を買うので無駄な材料費がかからないのだなと気付いたそうです。
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楽な道はない
何かを成し遂げるのに楽な道があるなんて、
それこそ空前絶後の才能を持つ稀人以外には語ることができない。
そもそも楽なはずがない。
というところをスタート地点に置いているので、
上手くいかなくて当たり前ということなんでしょう。
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挫折しないということ。
行動すること
僕の場合は、行動を惜しまない ということしか信じていない。
仮に才能がなくても、行動し続けていれば、いつか 正解に辿り着くと信じている。
世の中の成功者に共通していること、
それは、
行動した。
ということです。
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階段を一段ずつ登る
あくまで目の前の相手と全力で戦い続けた結果の世界チャンピオンだと思う。
自分の足元にある階段を一段登ることもできないのに、
山のように高い目標へと辿り着けるわけはない。しかし、 そのことに気づいていない人は大勢いる。
大きな目標も目の前のことを1つ1つクリアしていくしかないし、
それがなにより大切であるということです。
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変化すること
変化なくして成長なし
僕にとっての正しい努力。それはズバリ、変化することだ。
昨日と同じ自分でいない
梅原さんを見ていると常に新しいことを試して挑戦しています。
だから彼はいつまでも格闘ゲームの世界でトップでいつづけられるのです。
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大半の人は変化を嫌います。
考え抜く
考えることをやめない
勝ちを続けるためには、ひとつの問題に対して深く考えなければならない。
既成概念を捨てて、視点や角度を変えながら徹底的に原因を究明 する。
考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない。
それはある意味、楽をしているとさえ言える。
頭を使って考えることの方が苦しいから、
それを放棄してガムシャラに突き進んでいるのだ。
考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない。
この言葉はとても刺さりました。
時間と数をこなせばそれなりにやったつもりになって、
成長したつもりになってしまいがちです。
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失敗について
自ら足を踏み出し、どんどん失敗していった方が、よっぽど効果的だし、
より高い場所へと行ける道だと考えている。
多くの人は失敗を恐れるし失敗を悪いものとしてしまいます。
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基礎が大切
何かを身につけたいと思うのであれば、丁寧に、慎重に、基本を学ぶべきだ。
下手なうちから独自の取り組み方をしたり、自由に伸び伸び練習をしたりすると、
最終的に底の浅い人間に仕上がりになってしまう。
守破離の法則というものがあります。
- 守:基本の教え、型を守る
- 破:基本を取り入れたら自分なりのやり方を模索する
- 離:教えや型から離れて、新しいものを生み出す
個性は、はじめから出そうとするものではなく、
基本の型を身に着けた後に生み出されるもののことを言います。
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ものごとを見る角度
例えば、とにかく3年は打ち込んでみる。
3年後、「分かった!やっぱり好きなじゃない。どうしても好きになれない」
そのことに気づけただけでも、素晴らしい発見だと思う。
普通の人ならば、3年も打ち込んだのに無駄だったのか…。
と悪い方に考えてしまうかと思います。
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淡々と毎日取り組む
無理をせず、背伸びもせず、毎日毎日、自分にできる範囲の精一杯を繰り返していく。
何かを成し遂げている凄い人ほどその裏では、
地味なことを日々淡々と繰り返しこなしているものです。
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取り組み方
自分の頑張りを越えた期間限定の頑張りというのは、
結局は背伸びに過ぎない。食事も満足に摂らず、睡眠時間も削るような取り組み方が長続きするはずがない。
この言葉の意味を強烈に感じたことがあります。
僕はこうしてブログの運営をしているのですが、
まさに睡眠時間を削り背伸びした頑張りというものをしていました。
その結果体調を崩すことが多くなり、
長続きしない結果になりました。
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モチベーションについて
「15時間も頑張ったのに、結局は何も見つからなかった」というのが一番いけない。
気持ちが暗くなり、自己嫌悪に陥り、モチベーションを保てなくなる。
例えば、短い時間でも、成長や進歩と思える小さな発見があればそれでいいだろう。
これまで100円を払って買っていたものを98円で買える場所を見つけた。
そんな小さな発見で十分だ。
自分に対してよくやったと褒める基準を低く設定することが
長期的にものごとに取り組む際に重要だということです。
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その程度で良いってことなんです。
成長に目を向ける
目標に過ぎない大会に固執せず、目的である自身の成長に目を向けている。
それが「勝ち続ける」ことに繋がってくる。
大会を目標にしてしまうと優勝したときに目標を達成したことで成長が終わってしまう。
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まとめ:こんな人に読んで欲しい
勝ち続ける意志力のまとめです。
- 才能に勝つには圧倒的な努力が必要
- 遠回りすることでしか手に入らないものがある
- 結果を分析する
- 楽な道はない
- 行動あるのみ
- 階段を一段ずつ登る
- 変化なくして成長なし
- 考え抜く
- 失敗は失敗ではない
- 基礎が大切
- ものごとを見る角度を変える
- 淡々と毎日取り組む
- 小さな進歩、成長を喜ぶ
なにか目標に向かって頑張っている人、
取り組んでいるにはぜひ読んで欲しい本です。
全体的な感想は梅原さんの考え方というのはとても、
ポジティブだなと感じました。
自分を成長させるために小さな進歩や成長の発見を楽しむなど、
自分で自分を飽きさせないように工夫をされているのだなとも感じました。