長年、生きづらいなと感じていたことの答えが分かりました。
HSP(敏感な人)
生きづらさの答えはこれだったのです。
僕はずっと思っていた。
みんな、人生を生きるの上手すぎやしないか?
なんでそんなにスマートにこなせるの?
自分はなんて生きるのが不器用なんだろうとずっと感じていた。
でもHSPを知り自分のことを理解できて少し楽になりました。
目次
HSPとは
HSP とは、Highly Sensitive Person
ハイリー・センシティブ・パーソンの略称です。
HSPという概念は、1996年にアメリカのエレイン・N・アーロン博士によって提唱されました。
ちなみにHSPな子供のことを、
HSC (Highly Sensitive Child) ハイリー・センシティブ・チャイルドといいます。
全体の20%の割合
HSPは主に人間を記述するために用いられるが、
同様の性質は100種以上の生物にも見られるという。
引用:Wikipedia
HSPに割合は5人に1人の割合で見られ、
驚くことに人間だけではなく動物にもその性質は見られるとのこと。
100匹の鳥の群れがあるとその内の20匹は危機察知能力が高く、
この20匹がいることにより群れの安全が守られるのである。
なんとなく僕自身もそうだなと感じるふしがある。
街や電車で「コイツやばいな、危なそうだな」と気が付くのが早いような気がする。
危ないなっていう意味は色々あるけど危害を加えてきそうとか、
単純に近くにいたくはないなっていう感じの。
HSPセミナー
HSPのことを詳しく知ろうと吉田光さんという方のセミナーを受けました。
▼セミナー講演者、吉田光(よしだ ひかり)
- 吉田光(よしだ ひかり)表現者(俳優)
- HSP Diary~生きづらい人たちの日常~(HSPに関して書かれているブログ)
- ICTA認定ブロンズクラスHSPカウンセラー資格証・JCLC認定資格所有
自身がHSPであると自覚する。この自覚することで自身が救われた経験から
「敏感な人(HSP)は自身が敏感であると気づく必要があり、
鈍感な人の考えに流されすぎてはならない」という考えに至り、
演劇などの表現活動とHSPの周知活動の二つを活動目的とする団体「The All Mighnority」を発足。
HSPの症状
▼セミナー講師、吉田さんの症状
- 映画を見るとヘトヘトに疲れる
- 人ゴミの中で疲労する
- オーケストラがハーモニーに聞こえない(1つ1つの音が鮮明に聞こえる為)
- 他の人の怒りで胃がムカムカしてしまう
オーケストラがハーモニーで聞こえないというのは驚きました。
僕よりもよっぽどHSPの症状が強いんだなと思います。
▼僕自身がHSPだと思う自覚症状
- 人が怒っているのが怖い
- 機嫌が悪い人が怖い
- 大きな音が怖い
- 疲れやすい
- 1人の時間が必要
- 騒がしい場所が苦手
とにかく人の怒りが苦手です。
職場で全く自分には関係なく誰かが起こっていたりすると全身に緊張感が走ります。
▼HSPを調べて新たに該当した症状
- 人の気持ちのを裏を感じる
- 運転中、自分には関係ないクラクションでも凄く焦る
- 運転中、道に迷うと凄く焦る、心臓がドキドキする感じ
- 車線変更が苦手
- 路駐がとてもドキドキする
普段僕はバイクに乗るんですが、
運転に関して該当することが多くて驚きました。
因みに、
HSPの診断テストがあり点数が60点以上あると、
HSPの疑いがあるのですが僕の点数は120点でした…。
(もっとゆっくりと考えてやったら点数は違うかもしれない)
セミナー講師の吉田さんは98点という事で、
僕が120点だった事を伝えるととても驚いていました…(笑)
HSPの人の性格
HSPにはこんな人が多いそうです。
- HSPは内向的な人が多く真面目な人が多い。
- 人の機微に左右されやすく良く言えば優しい人。
- ナノ単位で人に気を遣うので普通の人と疲労度が違う
- 自分が気が付かないところで疲労してしまっている
- 人からなにか言われることに恐怖を感じる。
- 相手を怒らせることにとても抵抗があり避ける。
- 相手を傷付ける事にとても抵抗があり、相手を傷付けるくらいなら自分を傷付ける
- 影響を受けやすい
(自分で自分を真面目と言うのもあれですが)
自分は単純に気が小さいだけなのかなと長年思っていたけど、
間違いなくHSPなんだなと感じましたね。
ナノ単位で気を使うという言葉がとてもしっくりきて、
疲れやすいというのもそれが原因なんだなと腑に落ちました。
HSPは病気ではない
HSPは精神的な病気なのかと思いましたがそうではなく、性質とのこと。
生まれ持った先天的なものでありHSPは治らないと知りました。
僕は最近になって(30代)を過ぎてからHSPの症状を強く感じるようになったので
後天的になったのかなと思ったのですが生まれ持ったものだそうです。
吉田さん曰く
「胸毛が生えているか生えていないかくらいの事、
胸毛が生えているからといって病気ではない」
と言っていました。
まぁ、そういう人もいるよねっていうくらいに、
少し気軽に捉えたらいいとのこと。
HSPの人と非HSPの人(普通の人)では得意領域が違う
HSPの人と非HSPの人とでは、得意領域が違い、
HSPの人は量より質のことが得意とのこと。
例えばスーパーの仕事をしている人が商品棚をパット見ただけで、
どの商品が不足しているのかが分かってしまうとか。
物凄いポテンシャルも持っているのだそう。
仕事などに関して他の人よりも気が付いてしまうため、
自分から率先して動いてしまうという面もあるそうで、
あぁ~、コレは自分に当てはまるなと思いました。
他の人よりも気が付いてしまうから動いてしまい、
その結果なんだか損な役回りだなと感じることがこれまでに多々ありました。
自分に対するケアをする
HSPの人は相手を傷つけるくらいなら自分を傷つけるという性質なので
自分に対するケアがおざなりになってしまうのだそう。
だからもっと自分自身に対してのケア(自分の喜ぶこと)をした方が良いとのこと。
仕事から帰宅してからの行動は自分の中の老廃物を捨てる事に使う←これにつきるのだそう。
例えるなら、
自分のバケツに人からの悪い影響で濁ったドロドロした物が、
いっぱいになってしまっているので家に帰ってきたらまずこれを捨てる。
▼バケツの中のドロドロを捨てる
では具体的にどのような事をしているのか?
▼セミナー講師、吉田さんの場合
- 夜に白い光が辛いので、自宅は間接照明にしている
- 好きな音楽を聴く
- 添加物を取らない
- 料理をする
- ストレッチ
- YouTubeを見る
これをやることによって自分の中に溜まってしまった
悪い老廃物を捨てることができるとのこと。
1人の時間を作る
HSPの人は日々の自分の為のケアも大切だが、
1人の時間を作って過ごすという事もとても大切とのこと。
1人暮らしなら1人の環境は簡単に作れるが、
家族と一緒に生活をしている人には難しい。
難しいかもしれないけどできることなら1人の環境を作ることが大切だという。
吉田さんが以前家族と一緒に暮らしていた際は、
公民館の1室を借りて1人の環境を作っていたとのこと。
そこで自分の好きな事、歌やダンスなどをしていたそうです。
自分の中に埋没できる時間がとても大切だという。
引きこもると言うとネガティブな印象を受けるが、
HSPの人には、「引きこもる事をお勧めします」と言っていました。
生きやすくするために
吉田さんは月曜~木曜の週4日間働いていおり、
週4日の労働が自分には合っているとのこと。
難しいかもしれないが、
自分に合った無理のない働き方をした方が良いとのこと。
僕は以前勤めていた職場に常に機嫌が悪い人がいて、
その人のせいで職場の空気がピリピリと張りつめた状態になり
その緊張感に耐えられなくなってその仕事を辞めたけど、
それは正解だったんだなと思いました。
とにかく僕は怒っている人や機嫌が悪い人が苦手で、
そういった人が近くにいたり、見たりすると怖くなってダメージを受けます。
職場で周りにそういう人がいた場合はどう対処したら良いのか?
と質問したところそういった場合は、
その場所から離れた方が良い
との事でした。
離れることができる状況であればトイレに行くふりなどをして、
その場所から離れて自分の気持ちを整える事をした方が良いとのこと。
そして、
吉田さんはHSPの人にとってこの考え方がとても重要だと言いました。
その考え方とは、
“うちはうち、よそはよそ。”
これが心理だと言っていました。
HSPであることを別に理解されなくてもいいやという気持ちでいた方が良い。
そして、
なかなか難しいかもしれないけど、
自分の気持ちを相手に伝えてしまうことも大切だと。
言っていました。
例えば、
「あなたのペットボトルを潰す音が怖いんだよね」
とか、
「大勢での飲み会は苦手だから行くのやめとくね」
とか、
「人混みが苦手なんだよね」
など。
思い切って相手に伝えることで楽になるかもしれない、
それを言わないで生きづらくしているのも自分なんだと、
だったら伝えてみるのも1つの方法なのではと言っていました。
▼セミナー講師の吉田さんがお勧めしていた書籍