「勉強カフェ」というコワーキングスペースで開催された
『スパルタ!イラスト講座』を受けました。
- 絵が苦手。
- どうやったら上手く描けるのか。
- 手帳、メモ、資料、Twitter、ブログなどにイラストを描きたい。
と思ってる人にはとてもおすすめの講座でした。
人の表情の描き分けや、相手にわかりやすく伝えるための基礎を学べることができました。
目次
スパルタイラスト講座
画像出典:勉強カフェホームページより
勉強カフェというコワーキングスペースではさまざまなイベントが開かれています。
今回はそのイベントの『スパルタイラスト講座』というものに参加しました。
講師は、どんぶりこさん(@don_bu_riko)という方。
スパルタというだけあって話しを聞くだけではなく実
際に絵を描くことに重きを置いた講座でした。
講座の流れは、
イラストの描き方の説明→実際に描いてみる
という流れでこれを何度も繰り返します。
難しい部分もあったけどイラストを描くおもしろさを感じることができた講座でした。
伝わるイラストを描くためのポイント2つ
相手に伝わるイラストを描くポイントは2つあります。
①相手にとっての対象物のイメージを知ること
対象物に対して自分が知っているイメージではなくて、
伝えたい相手にとってのイメージを描くということ。
たとえば、相手に卵を買ってきてとイラストで伝えるとします。
卵と言ってもいろいろな卵があるわけです。
たくさんの卵が必要なら卵のパックを描いた方が相手に伝わるし、
生卵なのか、ゆで卵なのかということもあります。
▼いろいろな卵の表現
②文字で言いきる
文字とイラストを使って描くテクニックがあります。
たとえば、ドーナツと目玉焼きでは絵は同じだけど、
文字を付け足してドーナツと書けばドーナツに見えるし目玉焼きと書けば目玉焼きに見えます。
▼ドーナツと目玉焼き
文字を付け足すことでハッキリとコレは『〇〇』と伝えることができるのです。
人の顔、表情を描くときのポイント
人の顔を描くときのポイントについて説明します。
眉毛、目、口の3つが重要
人の顔を描くときは、眉毛と目と口の3つがポイントになります。
それはなぜかというと、
人の脳は点が3つあると人の顔に見えてしまうようにプログラム
されていてそれをシミュラクラ現象と言います。
コンセントの穴が人の顔に見えてしまうのはそのためです。
▼コンセントが顔に見える(シミュラクラ現象)
このように人の顔を描くときは、眉毛、目、口の3つがポイントになります。
幼さい顔と大人の顔
幼い顔と大人の顔を描き分けるには、目と目の間の間隔がポイントになります。
マイメロを見るとわかるように目と目の間隔が広いので幼い印象を受けます。
画像出典:サンリオホームページより
逆にルパンの顔を見るとわかるように、目と目の感覚が狭いと大人の顔になります。
このように顔のパーツのバランスで、人の年齢の見え方は変わります。
いろいろな感情の人を描いてみる
いろいろな感情の人をホワイトボードに描くということをしました。
1つの感情につき制限時間は約10~15分くらい。
まず、基本となる通常の顔はこんな感じで描きます。
▼通常の顔
▼体はテルテル坊主のような形で、腕は胴体ではなく肩から出す。
▼向きを表現する方法
喜んでる人
喜んでる人を描くポイント
- 口はポケットの形
- 周りに花やハートなどを描く
怒ってる人
怒っている人を描くポイント
- 眉毛は逆ハの字
- 口は笑顔の逆
- イラっのマーク
- 煙
▼怒ってる人
悲しんでる人
悲しんでる人を描くポイント
- 眉毛をハの字
- 目は閉じている
- 涙の量で悲しさの強弱を表現
- 口の大きさで悲しさの強弱を表現
▼悲しんでる人
楽しんでる人
楽しんでる人を描くポイント
- 眉毛は笑顔
- 目は閉じている
- 口はポケット
- 音符♪などを付け足す
▼楽しんでる人のイラスト
痛がってる人
痛がってる人を描くポイント
- 痛い部分を手で押さえる
- 痛い部分にカミナリを描く
▼痛がってる人のイラスト
驚いてる人
驚いてる人を描くポイント
- 眉毛を吊り上げる
- 目を大きくする
- 口を開ける
▼驚いた人
困った人
困った人を描くポイント
- 眉をハの字
- 口は波の形
- 頭の横にウネウネ(コイルのような)
▼困った人
落ち込んだ人
落ち込んだ人を描くポイント
- 眉はハの字
- 口は逆ポケットの形か台形
- ため息
▼落ち込んでる人
▼ちなみに『ため息』は怒った人と落ち込んだ人の両方で使える。
応用する
いろいろな人の感情を描いた最後に、
これまでのことを応用してふたりの人を描くことをしました。
▼花束を渡している人と、喜んでいる人。
こんな感じで花束を渡してる様子も描けるようになります。
(下手ですみません…)
いろいろな線(直線・点線・横線・縦線・斜線・曲線)
イラストを描く際、線はとても重要です。
いろいろな線を制限間内に描くということをしました。
▼点線は過去や未来を表現することができる。
▼点線で四角を描く際のポイントは四隅
▼吹き出しを点線で描けば小声感を表現できる
▼矢印はこんな順序で描くとかきやすい
▼家は三角、扉、煙突で表現できる
線を真っすぐ描くコツは紙と平行になっているか?
を意識して描くとキレイな線を描くことができる。
▼平行を意識する
文字キレイに描くコツは周りに余白を空ける
▼余白を意識する
四角を描くコツは二等辺三角形を意識して描く。
▼四角を描く順序
いろいろな線を描いて得意なものと苦手なものを知ることが重要とのこと。
苦手な部分を知れば練習することができるからです。
絵を描くことに対して何が苦手なのか?
- イメージすることが苦手なのか?
- 直線が苦手なのか?
- 曲線が苦手なのか?
など、自分の苦手を知ることが上達に繋がるとのことでした。
人の個性を出して描き分ける
個性を出して人を描き分けるポイントについて解説します。
描く人は5種類
- 男性
- 女性
- 子供
- サラリーマン
- 老人
男性を描くポイントは、
髪型を七三、襟をYシャツっぽくします。
▼男性
女性を描くポイントは、
髪の毛をセンター分けにしてポニーテール。
襟を丸襟に。
▼女性
子どもを描くポイントは、
子どもは頭1:体1:足1の3頭身で描きます。
▼子ども
サラリーマンを描くポイントは、
七三分け、メガネ、Yシャツ、ネクタイ
▼サラリーマン
シニアを描くポイントは、
ほうれい線、髪をお団子に。
▼シニア
建もの・もの
建ものやものを描くときに基本となる窓が描ければ、
他のものを描くときに応用が効いて役立ちます。
▼窓
- 外側の四角を描く
- 内側の四角を描く
- 縦線を2本描く
- 斜線を描くとガラスっぽく見える
四角を基本とする窓を描けるようになると他のものに応用できます。
▼たとえばノートPC
▼スマホも四角で表現できるので応用ができます。
▼病院
病院は十字を描けば病院に見える。
▼時計にすると学校に見える
▼24と描くとコンビニに見える
文章をイラストで伝える
最後の課題はこれまでのことを踏まえて、
文章をイラストで表現して伝えるというもの。
エアークローゼットというサービスをイラストで伝えます。
このサービスは服をオンラインでレンタルできるサービスで、
プロのスタイリストが服を選んでくれて自宅に運ばれてくるというもの。
これを約15分でおこないます。
ポイントはコマ数を考えて各コマでなにを描くのかを考えます。
- 1コマ目:課題と願望(忙しい女性は服を選ぶ時間がない、でもオシャレをしたい)
- 2コマ目:プロのスタイリストが服を選んでくれる
- 3コマ目:自宅に服が届いて嬉しい
僕が描いたイラスト
実際に僕が描いたイラストを紹介します。
▼1コマ目
女性が時間がなくてため息をついています。
▼2コマ目
プロのスタイリストが服を選んでいます。
▼3コマ目
スタイリストが選んでくれた服を着れて嬉しい様子。
こんな感じでエアークローゼットをイラストで表現しました。
(※音符の赤丸は喜びが表現されていて良い。と、どんぶりこさんに赤丸をもらいました)
どんぶりこさんが描いたイラスト
では次に、どんぶりこさんが描いたイラストを紹介します。
実際にどんぶりこさんが描いたイラストの掲載許可をとっていないので、
今回は僕が模写したものを紹介します。
※本当のイラストはもっと上手ですのであしからず。
▼1コマ目
文字で端的に状況を説明しています。
▼2コマ目
チェック項目を使うことで自分の特徴を説明しています。
女性をふたり描くときは髪型を変えればOKとのこと。
▼3コマ目
自宅に届くということで配達員を描いてしまいがちなんですが、
それよりもダンボールを描いた方が簡単なのでこの表現なんだそうです。
***
どんぶりこさんの描いた作品は必要最低限の絵と文字で
エアークローゼットが表現されていてとても伝わりやすいなと感じました。
スパルタイラスト講座、まとめ
改めて、スパルタイラスト講座のまとめです。
- 分かりやすく伝えるには、相手にとってのイメージを描く。
- イラストに文字をプラスすることで、より分かりやすく伝わる。
- 人の顔は、眉、目、口の3つが重要。
- 人の感情を描き分けるポイントは、眉、目、口の3つが重要。
- 目と目の間隔の広さ、狭さで幼さと大人の違いが出せる。
- いろいろな種類の線を上手く描けることはとても重要。
- イラストに文字を書くときは余白を意識する。
- 文章をイラストで説明するときは、コマ割りをしっかりと考える。
一見、簡単そうでシンプルなイラストも考えられた理由の元に
描かれているんだなとイラストの奥深さを感じました。
さすがスパルタイラスト講座…。