3月10日、埼玉の志木にあるゲームセンターデイトナ志木にて
獣道弐が行われた。
第2回目となる今回の獣道
とんでもなくヤバいカードがあるのだ!
そう、
梅原VSときど
このカードが発表された時の驚きたるやそれはもう凄かった。
「えっ!?これもう最終回クラスのやつじゃん!」
「2回目にこれやっちゃっていいの!?」
当日、気が付くと僕はデイトナ志木に向かっていたのであった・・・。
目次
気が付いたら足を運んでいた自分
僕は普段格ゲーをしない人間である。
小、中学生の頃にストリートファイターとかキングオブファイターズに
ハマっていたくらいのまぁ普通に格ゲーに触れた程度の人間だ。
2年くらい前、ウルトラストリートファイター4の後期ぐらいから
格闘ゲームの対戦動画をユーチューブで見るようになり気が付けば
少しずつ少しずつ格ゲーの世界にハマっていき今では少し詳しくなった。
どんな大会があって、どんなプレイヤーがいて
誰が強いとか多少は詳しくなった。
人生で初めて生で見るプロゲーマーの試合
格ゲー界の生ける伝説、梅原大吾。
彼こそが日本の格ゲー界の歴史そのものと言って良い存在なのである。
その生ける伝説、梅原大吾に今回、ときどが挑むのである。
デイトナ志木に着いた僕は少しでも見やすいポジションを確保するべく
音楽ゲームの筐体に足を乗っけてなんとか試合が見える場所を確保する事ができたのだった。
獣道とは?
獣道とはtwitchで放送されているDaigo the BeasTVという梅原大吾の番組内での企画である。
今回の獣道弐では3つの対戦が行われた。
- 第一試合 こたか商店VSイトー (スーパーストリートファイター2X)
- 第二試合 たぬかなVSゆうゆう (鉄拳7)
- 第三試合 梅原大吾VSときど (ストリートファイター5アーケードエディション)
第一試合の、こたか商店VSイトーそして、
第二試合の、たぬかなVSゆうゆう
この2つの試合もとても面白く熱い試合だったのだが今回は
第三試合の、梅原VSときどについて触れたいと思う。
2人が戦う事の意味とは?
実況者のアール氏も試合が始まる前に言っていたけど
この2人が戦う事って、
めっちゃヤバい事なんですよ!
格ゲー界の歴史に間違いなく刻まれる事なんです。
最近の大会の結果だけをみると、ときどの方が実力的に上なのではないのか?
と思えるのだが、ときどはインタビューの中で
梅原大吾に対して
「まだ遠い存在」と言っている。
ときどが、梅原に勝つという事はただ試合に勝つという事だけではなく
梅原大吾という人間を超えれるのか?
そして、
今後のプロゲーマーときどの人生、
今後の日本の格ゲー界を大きく変える
そんなとてつもなく大きな意味をもつ試合なのである。
10先の意味とは?
ストリートファイター5の試合は2ラウンドを先に勝った方が勝者となります。
その勝ちを先に10回取った方が勝ちとなるこの10先というルール。
大会のトーナメントでは2先や3先などが多いですがこの10先が意味することは
どちらが強いかハッキリと分かる
という事です。
トーナメントの2先でも、もちろん先に2回勝った方が強いは強いんですが
2先では両者の本当の強さを見比べるにはあまりにも試合数が少ないのです。
その点この10先というのは、両者の本当の実力を比べる事ができるのです。
ちなみに獣道の他の対戦カードも10先ルールで行われました。
対戦結果
▼梅原のプレーする姿
対戦結果は、
梅原 10-5 ときど
梅原の勝利となった。
約2年くらい前から格ゲーの世界にハマり多少は詳しくなったつもりの
自分としては10-8くらいの接戦になるのではないか?と予想していたが
終わってみれば梅原の圧勝であった。
本気の梅原大吾はやっぱり凄かった、やっぱり強かった。
放送では映らない部分、両極端の両者の姿
放送では映らない部分、分からない部分
会場に直接行ったからこそ感じられる部分というものが沢山あった。
梅原と、ときど両者の試合が始まるまでの過ごし方も両極端に違った。
第2試合の、たぬかな対ゆうゆうが始まった頃、
ときどは早くも試合の準備に入り始めた。
対戦する席に座りコントローラーを繋げてアップに入った。
アップをしてしばらくすると目をつぶり瞑想や精神集中をしたりと
まじかで見るその姿にオーラというか、ときどが放つ凄みを感じました。
いっぽう梅原は主催者の立場もあって第2試合のたぬかな対ゆうゆうの試合も
中盤くらいまでは観戦していました。
それから会場の外に一旦出て気分転換をしていました。
入念なウォーミングアップをするときどに対して梅原は
ほぼほぼアップなしの状態で試合に臨みました。
試合後のときど
試合後インタビューが終わり自分がプレイしていた席に戻った、ときどは
しばらく下を向いて放心状態というか、誰も触れることの出来ない、そんな状態になっていた。
気が付くと僕はしばらく彼を見続けてしまっていた。
この日の為に彼がどれほどの事をしてきたのだろうか、
どれだけの思いでこの試合に臨んだのだろうか、
彼の画面には写らないその姿を見て人間ときどの部分と、
プロゲーマーの過酷な部分を垣間見る事ができた。
僕は今回の対決を見て彼の事を好きになった。
東大卒というインテリな部分が先行して彼に対してクレバーなイメージを持っていたが
彼の涙を流す姿を見て人間ときどの部分を見れたからである。
彼には今後も日本の格ゲー界を引っ張って行って欲しいし、
いつかまた梅原に戦いを挑んで欲しい。
強敵に挑んだ彼の姿はとてもカッコよかった。
きっともっともっと強くなってくれるだろう。
会場全体が高揚感に満ちていた。
あの瞬間を生で見れて本当に良かったと思う。
お互いのプライドをかけて戦う2人の姿は本当にカッコ良かった!!
ありがとう、梅原!
ありがとう、ときど!
獣道弐裏話
翌日の、DAIGO THE BEASTVでは、梅原とふ~どが獣道弐に関しての裏話を語っていた。
ときどと2月まで対戦していた
本番が行われたのは3月10日だが2月まで2人は対戦をしていたとのこと。
これにはとても驚いた。
その段階でお互いどこまで手の内を見せていたのか?
梅原はニュートラルの戦法を試していたのか?
それについてはここでは語られていなかった。
凄く気になるところではある。
ニュートラル戦法の意味
梅原が使うガイルというキャラの軸となるソニックブームという必殺技はためを要する。
したがってレバーを後ろに入れる必要がある。
しかし、
今回の梅原の戦い方はなんとガイルの基本的なスタイルである
後ろにレバーを入れるということをせずレバーニュートラルの状態が多く見られた。
これには試合を観戦していた人間は誰しもが驚いたであろう。
なぜニュートラルに構える戦い方をしたのかを語っていた。
- 画面端に行かないようにするため
- 座った状態だと立つまでに時間がかかるため
座った状態からソバット(蹴り技)を出すとすると
立った状態に比べて遅くなるので立った状態の方が良いとの事。
ガイルというキャラのセオリーをぶっ壊して
全く新しい戦い方を発見するなんてやっぱり梅原の凄さを痛感した。
大谷を対戦相手として育てていた
若手プロゲーマーに大谷(リュウ使い)という人物がいるのだが
この大谷にときどの使用キャラの豪鬼を使わせて対戦相手として強く育てていたとのこと。
これもとても驚いた。
まるでドラゴンボールのセルゲーム直前の、精神と時の部屋で修行する
悟空と悟飯みたいだなと。
おまけ
会場には格ゲーの関係者が多数いました。
自分が気が付いたのは、ボンちゃん、ネモさんなど・・・。
思い切って話しかけてみようかな~なんて思ったりもしましたが、
ビビッて無理でした・・・。